インプラントの基礎知識
インプラント治療を受ける前に知っておきたいこと
お口の状況
2023.04.28
歯がない期間はどうなる?インプラント治療中の状況を解説
インプラント治療は、土台部分を埋め込んで顎の骨と結合させて固定し、そこに人工歯を取り付ける治療方法です。
そのため、骨とインプラントが結合するまでの間は人工歯を取り付けないので、歯がない期間があるのではないかと思った方もいるのではないでしょうか。
実際のところは、インプラント治療の歯がない期間中に言葉通りに歯がない状態で放置されることはなく、何らかの形で歯の代替を使用することになります。
この記事では、インプラントを定着させている間の歯がない期間はどのような状態なのかや、その際の注意点について解説します。
インプラント治療中はどのような状態なのか
インプラント治療の途中段階における状態について解説します。
骨とインプラントが結合するのを待つための期間
インプラントの土台部分を埋め込む際、顎の骨と結合してしっかりと土台が固定されるようになるまで待つ必要があります。
この期間中は、人工歯を取り付けることができません。
歯がない期間とは、土台を埋め込んでから人工歯を取り付けるまでの期間のことを指し、通常は2カ月から4ヶ月ほどかかります。
それでは、インプラントの定着を待っている間はどのような状態になるのでしょうか。
代わりとして仮歯を用いる
インプラントの定着を待つ期間、歯の機能の代替として仮歯が使用されることが一般的です。
仮歯は、埋め込んだ土台ではなく歯がない期間専用の別の台を取り付け、その上に固定させることが多いです。
治療した日から利用することができるので、歯の機能を全く使えない期間を作らずに済ませることができます。
ただし、骨の状態によってはこのタイプの仮歯を取り付けられないことがあります。
状況に合わせて別の方法も
骨の状態がよくない場合は、仮歯を台によって固定するのではなく、隣の歯と接着剤で結合させることによって固定しています。
強い衝撃が加わると外れてしまうことがありますが、骨の状態に関係なく取り付けることができます。
また、歯がなくなった部分に暫定的に入れ歯を装着する方法もあります。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、医師と相談しながら状況に合わせて選択しましょう。
仮歯の役割や使用するメリット
歯がない期間に使用する仮歯の役割やメリットをご紹介します。
患部を細菌などから守る
仮歯は、患部を刺激から守る役割を果たしています。
人の口はものを食べる際、食べ物の硬さや熱さが刺激として伝わるなど、日々多くの刺激を受けています。
インプラント治療の患部がこうした刺激を直接受けてしまうと、インプラントの土台やその周辺に大きな負担をかけることになってしまいます。
歯並びや噛み合わせの悪化を防止する
インプラント治療で歯がない状態が続くと残りの歯のバランスが悪くなり、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまいます。
仮歯を入れることによって他の歯の位置が安定するようになり、全体の歯並びや噛み合わせを整える役割を持っています。
歯並びや噛み合わせは一度悪くなると修復するのが難しいので、仮歯は口内全体の健康にとって大きな役割を果たしています。
審美性を保つ
特に前歯の場合、歯がない状態では見た目にも影響しやすく、なかなか人前で口を開きたくない方もいるかと思います。
仮歯はこうした状況に対応し、口内全体の審美性を保つ役割があります。
また、歯がないと発音がうまくしづらくなってしまうので、仮歯を取り付けることによって日常的なコミュニケーションをスムーズにできるようになります。
インプラント治療で歯がない期間の注意点
インプラント治療において、歯がない期間に注意するべき点をご紹介します。
歯や口内の健康を保つ
仮歯にプラスチック樹脂が使われている場合は汚れが内部に吸収されたり付着したりしやすいため、歯磨きを怠ると汚れが口内に残ってしまいます。
また 、仮歯の隙間にも食べかすが詰まりやすく、歯間ブラシやデンタルフロスを使用してお手入れすると良いでしょう。
汚れを長期間残したままにすると、歯茎の炎症や細菌による感染症などのリスクが高くなるので、歯磨きを徹底して歯や口内の健康を保つようにしましょう。
また、喫煙をすると口内を清潔に保つことが難しく、歯周病のリスクが高くなってしまうため、できる限り禁煙を心がけましょう。
歯ぎしりや食いしばりを意識的に減らす
歯ぎしりや食いしばりは仮歯に衝撃を与えてしまい、仮歯が外れる原因になってしまいます。
歯ぎしりや食いしばりは、歯がない期間が終わった後に習慣付いているとインプラントの早期脱落にもつながるため、意識的に減らすようにしましょう。
無意識の歯ぎしりや食いしばりを減らすためには、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを就寝時につけるなどの方法が有効です。
硬いものを噛むのは極力避ける
使用する仮歯によっても異なりますが、基本的に仮歯は見た目を保つ役割が大きく、自然の歯のように食べ物を噛む機能はそこまで大きくありません。
そのため、硬いものを噛むと仮歯が外れてしまうことがあります。
インプラント治療期間中は硬いものを食べる際は、仮歯ではない部分を使うなどして硬いものを仮歯で噛まないようにしましょう。
歯がない期間も安心の歯科クリニックの選び方
歯がない期間も安心の歯科クリニックを選ぶ方法について解説します。
治療に関する説明の明確さ
インプラント治療は健康面に問題がある場合、リスクが大きくなりやすく治療が受けられないことがあります。
治療に関して必要な説明を明確にしてくれるかどうかは、歯科クリニックを選ぶ上で重要な判断材料になります。
また、インプラントに問題が生じた際の保証を受け付けている歯科クリニックがあるので、その内容や期間に関する説明も判断材料となります。
医師の技術力や経験数
インプラント治療は、外科手術なので医師の高い技術力が必要になります。
高い技術力があり豊富な手術経験を持つ医師に手術を任せれば失敗のリスクが下がるほか、精神的にも安心しやすくなるでしょう。
技術力や手術経験の豊富さで選ぶ場合は、担当する医師のこれまでの手術実績や経験年数などの情報も参考ではありますがそれだけではないので注意が必要です。
インプラントは手術して終わりではなく、手術後のケアなど治療に対して中長期的な考えで取り組まれているかも大切なポイントです。
歯科クリニックの施設の充実度
インプラントは治療を受ける前にCTを使って骨量や骨密度などを測定し、どこに埋めるかを判断します。
台を取り付けるタイプの仮歯が利用できるかどうかを調べるためにも、骨量や骨密度を測ることが求められます。
CTが院内に無い場合は提携する医療機関で検査するのが一般的ですが、CTをはじめとする院内の設備が充実しているに越したことはありません。
歯科クリニック選びに関するご相談はナチュラルインプラントへ
歯がない期間の対応が手厚い歯科クリニックの選び方など、インプラント治療に関する不安や疑問がある場合は、ぜひナチュラルインプラントにご相談ください。
ナチュラルインプラントは、インプラント治療に関して不明な点についてのご相談を無料で受け付けています。
※ナチュラルインプラントへのご相談はこちらから
まとめ
インプラント治療では、土台を取り付けて顎の骨に定着させるまで、歯がない期間が生じます。
歯がないままではさまざまな問題が発生するので、歯がない期間は基本的に仮歯を装着します。
仮歯を装着することで、見た目を保つことができるほか、他の歯とのバランスを整え、歯や口内を衝撃や細菌から守ることができます。
一方で仮歯はあくまでも一時的なもので、頑丈に固定されているわけではないため、衝撃で外れてしまうことがないように取り扱いには注意が必要です。
歯がない期間の対応が手厚い歯科クリニックの選び方など、インプラント治療に関する不安や疑問点がある場合は、ぜひナチュラルインプラントにご相談ください。
ナチュラルインプラントは、インプラント治療に関して不明な点についてのご相談を無料で受け付けています。
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Natural Implant編集部
ナチュラルインプラントは、治療のご相談から歯科診療所のご紹介、手術後のメンテナンスのサポートまで一貫しておこない、お客様の状態に合った適切なインプラント治療を安心・安全に提供いたします。お気軽にご相談ください。
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