インプラントのデメリット・リスク
インプラントの基礎知識
インプラント治療を受ける前に知っておきたいこと
2023.04.17
インプラント治療で起こりうるアレルギーの症状を解説
インプラント治療は、金属製の土台を顎の骨に定着させ、そこに人工歯を被せる治療方法です。
そのため、金属アレルギーのリスクがあるのではないかと不安に思われる方が多いかと思います。
インプラントで使われる金属はアレルギー症状を発症しにくい性質を持ち、基本的には安心して治療を受けることができます。
しかし、アレルギーを発症するリスクがゼロだとはいえないので、インプラント治療によるアレルギー症状の症例やリスク等について知っておくことが重要です。
この記事では、インプラント治療によって起こりうるアレルギーの症状について、金属アレルギーに焦点を当てて解説します。
インプラントとアレルギー症状の関係性
インプラント治療とアレルギー症状の関係性について解説します。
インプラントではチタンという金属が利用されている
インプラントの土台部分には、主にチタンという金属が利用されています。
チタンは軽くて強度が高く、腐りにくい金属です。
鉄の約2倍の強度を持ちながら、海水に対して完全耐食の性質を持ち、さらに毒性がないので、人体への影響が極めて少ないのが特徴です。
チタンは金属アレルギーを発症しにくい性質を持つ
チタンは金属の中でも金属アレルギーを発症しにくい性質を持っています。
そのため、ペースメーカーや人工関節に使われているほか、骨折時の固定用のボルトにも使われており、医療の幅広い分野で用いられています。
金属アレルギーを発症する可能性はゼロではない
チタンは人体に悪影響をほとんど及ぼさず、アレルギーを発症しにくいため、金属アレルギーを持っていたとしても、インプラント治療を受けることができます。
しかし、インプラント治療によって金属アレルギーを発症するリスクがゼロだと言い切ることはできません。
これは、インプラントに使われるチタンが純度100%ではないためです。
チタン純度100%でインプラント体を作ることが難しいので、基本的にインプラント体はチタン以外の金属がいくらか含まれている化合物です。
そのため、僅かな量とはいえ、他の金属によってアレルギーを発症することがありえます。
チタンの純度が高い歯科クリニックを選ぶ
インプラント体にはチタン以外の金属も含まれていることが多いですが、金属アレルギーを発症しないような工夫がなされていることが多いです。
例えば、グロー放電という工程によってインプラントの純度を極限まで高めることや、合金によってアレルギーを抑えるなどの対策がおこなわれているところがあります。
インプラントの材料の選択は歯科クリニックによって異なります。
金属アレルギーの症状の出ないよう安心して治療を受けるためには、予め金属アレルギーのご相談を頂き、チタン純度の高い材料に対応できる歯科クリニックを選ぶことが重要です。
尚、最近では金属を使用しないジルコニアインプラントという選択肢もありますが、費用が高額な上に取り扱う歯科クリニックも少ないのが現状です。
インプラントのアレルギー症状が不安な方はナチュラルインプラントへ
インプラントによるアレルギー症状がどのようなものなのか、アレルギーを発症しにくい歯科クリニックの選び方が不安な方は、ぜひナチュラルインプラントをご利用ください。
ナチュラルインプラントは、インプラント治療に関して不安・不明な点についてのご相談を無料で受け付けています。
金属アレルギーとは
金属アレルギーは、金属が微量だけ溶け出し、それがイオン化してタンパク質と結びついた際に、体がそれを異物だと認識して過剰反応することによって起こるものです。
チタンは他の金属と比べ酸素との結びつきが強く、表面に薄く安定した酸化膜ができます。
チタンが他の金属と比べて金属アレルギー症状を発症しにくいのは、この酸化膜によって金属イオンが溶け出していかないためです。
金属アレルギーの症状例
金属アレルギーを発症すると、湿疹や蕁麻疹のような赤みが出ることが多いです。
症状が悪化すると腫れやかゆみに発展し、さらに悪化すると発熱や全身の倦怠感を伴うことがあります。
こうした症状は時間が経過してから現れることがあるので、どの金属が原因でアレルギー症状が出ているのかを特定することは難しいです。
金属アレルギーを起こしやすい金属の例
金属アレルギーの症状が出やすい金属は、ニッケル、コバルト、水銀、銅、クロム、すずなどが挙げられます。
いずれも金属が溶け出してイオン化しやすい傾向があります。
特にニッケルは食器やアクセサリーなど日常の幅広い分野で利用されており、金属アレルギーを発症する代表例です。
金属アレルギーを起こしにくい金属の例
金属アレルギーを起こしにくい金属は、合金ではない金や銀、プラチナやチタンが挙げられます。
いずれも性質が安定しており、イオン化しにくいのが特徴です。
金属アレルギーの症状が不安な方がインプラント治療の際に注意すること
金属アレルギーの症状が不安だという方が、インプラント治療を受ける上で注意するべきポイントを解説します。
金属アレルギーを持っている場合は旨を医師に伝える
金属アレルギーを持っている場合は、治療前にその旨を医師に伝えるようにしましょう。
原因となる金属が特定できているのであれば、その金属やアレルギーによる症状まで伝えられると理想的です。
医師に伝えれば、事前にインプラントの材質についての説明やアレルギーを発症しにくいプランを提示してくれるでしょう。
また、アレルギー以外にも、骨粗鬆症や高血糖など健康に問題がある場合は、インプラント治療を受ける上でのリスクが高くなるので、服用している薬の種類とともに医師に伝えるとよいです。
不安な場合はパッチテストを受ける
金属アレルギーが不安な方は、インプラント治療を受ける前に皮膚科などでパッチテストを受けることがおすすめです。
インプラントを埋め込んだ後にアレルギーを発症してしまうと、インプラント体を除去しなければならないので、治療前に受けるようにしましょう。
歯科医での治療によく用いられる金属は、チタンの他にパラジウム、ニッケル、第二水銀などがあります。
これらの金属のアレルギー反応も併せて確認しておきましょう。
パッチテストで反応が出たからといって治療が受けられないわけではない
パッチテストで反応が出たからといって、インプラント治療が受けられないわけではありません。
金属アレルギーの症状が出にくいインプラント体を使用する、100%ジルコニアのインプラントを使用するなどの方法があるので、必ず医師とよく相談をした上で判断してください。
人工歯部分の材質を金属アレルギーの症状が出ないものにする
食いしばりが強い場合は、人工歯の部分に合金が利用されることがあります。
金属アレルギーが不安な方は、合金を使用した人工歯を避けましょう。
なお、人工歯は基本的にセラミックという、陶磁器と同じ材料でできているので、金属アレルギーを心配する必要はありません。
まとめ
インプラントの金属部分には主にチタンという金属が使われています。
チタンは酸素との結びつきが強く、イオン化しにくいため、アレルギー反応が出にくいのが特徴です。
そのため、金属アレルギーを持っているとしても、基本的には問題なくインプラント治療を受けることができます。
しかし、インプラント治療によってアレルギー症状が出るリスクがゼロだとはいえないので、不安な方はパッチテストを受けてアレルギーの有無やレベルを確認し、医師と相談しながら治療を受けるかどうかを判断してください。
インプラントによるアレルギー症状がどのようなものなのか、アレルギーを発症しにくい歯科クリニックの選び方が不安な方は、ぜひナチュラルインプラントをご利用ください。
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Natural Implant編集部
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