インプラント治療の一種オールオン4とは？特徴やメリットを解説

失った歯を取り戻す方法として、インプラント治療があります。

事故や病気などで多くの歯を治療する必要が生じた際、インプラント治療の中でもオールオン4と呼ばれる治療法が選択肢としてあります。

この記事では、インプラント治療の一種であるオールオン4の治療の流れやメリット・デメリットについて解説します。

オールオン4とは

オールオン4とは、インプラント治療の一種で、4〜6本程度のインプラントで多くの歯を支える治療方法です。
オールオン4の特徴や基本的な情報について解説します。

オールオン4の治療の流れ

cオールオン4の治療の基本的な流れは以下のとおりです。

検査・事前準備

まずは治療をしても問題ないかを検査し、事前準備をおこないます。
治療計画を作成し、レントゲンの撮影やCT検査などを通して自身の健康状態を確認します。
次に口内の型取りや噛み合わせの確認をおこない、インプラントを埋め入れる手術の準備が完了です。

インプラントの埋入れ

インプラントを埋め入れる際、必要な場合はまず抜歯や歯の治療をおこないます。
特にオールオン4の場合は多くの歯を一度に固定することが多いので、残っている歯を抜くケースが少なくありません。

抜歯が済んだら外科手術によってインプラントを顎の骨に固定します。

仮歯の装着

土台となるインプラントを埋めたあとは、暫定的な歯として使用する仮歯の具合を調整し、装着します。

口内の状態によっては仮歯の装着が手術の翌日以降になることもありますが、基本的には手術当日に仮歯を装着するので、一定の歯の機能を保つことができます。

義歯の装着

インプラントが顎の骨にしっかりと固定されたら、最終的な義歯を装着して完了です。
インプラントの埋入手術から義歯の装着までは、6ヶ月ほどかかります。

オールオン4の寿命

オールオン4の平均寿命は10〜15年ほどといわれています。

JSTAGEによるアンケート調査によると、インプラントの10年後の残存率は90％を超え、20年後の残存率も80％を超えています。

そのため、日頃の歯磨きやセルフケアを徹底し、歯科クリニックの定期検診を欠かさなければ、他の治療方法と比較して長期的に利用できる可能性が高いです。

オールオン4の費用

オールオン4の費用は、片顎あたり200〜300万円程度です。

一般的なインプラント治療の費用は1本あたり30〜40万円ほどなので、一度に多くの歯を治療したい場合は、オールオン4にすることで一般的なインプラント治療に比べて費用を抑えることができます。

決して安い金額ではありませんが、長期的に噛む力を取り戻すことができるので、治療する選択肢は十分に考えられます。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットについて、一般的なインプラント治療と比較しながら解説します。

1本あたりのコストを抑えられる

一般的なインプラント治療では、治療する歯1本ごとにインプラントを埋め込むので、多くの歯を治療する場合は特に治療費が嵩んでしまいます。

しかし、オールオン4は失った歯を4〜6本のインプラントで固定するので、多くの歯を一度に治療する場合は特に、1本あたりの治療費を抑えることができます。

また、埋め入れるインプラントの数が限られているので、手術にかかる身体的な負担を緩和することができます。

治療にかかる期間が短い

オールオン4治療では、特に問題がなければインプラント手術の当日に仮歯を装着します。
一般的なインプラント治療では、顎の骨に土台部分となるインプラントを埋め込んでから上部構造を装着するまでに4〜6ヶ月ほどかかりますが、オールオン4では手術当日に終わります。
そのため、治療を早く進めることができ、通院回数も減るので、負担を減らすことができます。

骨量が少なくても治療できる可能性が高い

オールオン4は、一般的なインプラント治療と比べて骨量が少なくても治療できる可能性が高くなります。

一般的なインプラント治療では、顎の骨量が少ない場合、骨量を増やすために骨造成手術が必要になることがあります。

オールオン4では骨量が比較的多い箇所を選んでインプラントを埋め込むことができるので、全体的な骨量が求められず、骨造成手術などの身体的・金銭的な負担を抑えることができます。

オールオン4のデメリット

オールオン4をすることでデメリットになりうる点について解説します。

残っている歯を抜く必要がある

一般的なインプラント手術では治療が必要な箇所に適宜インプラントを埋め込むので、健康な歯に影響を及ぼさずに治療をすることができます。

しかし、オールオン4は義歯をまとめてインプラントで固定する治療方法なので、残っている歯を抜く必要があります。

健康な歯であっても抜かなければならないほか、歯周病や虫歯などの病気を患っている場合も治療せず抜歯することになります。

保険が適用されない

オールオン4は保険が適用されないので、保険が適用される入れ歯などの治療と比べると治療費が高額になってしまいます。

1本ごとに治療費がかかる一般的なインプラント治療と比較すると、多くの歯を一度に治療する場合はオールオン4の方がコストを抑えることができます。

また、高額な治療費を払うためのまとまったお金がない場合は、デンタルローンを組んで自身にあったペースで支払いをするという方法も考えられます。

取り扱っていない歯科クリニックも多くある

オールオン4の治療は、どの歯科クリニックでも取り扱っているわけではありません。

インプラント治療をおこなっている歯科クリニックでも、オールオン4は受け付けていないこともあります。
そのため、オールオン4の治療ができる歯科クリニックを新たに探すことが求められます。

オールオン4の治療は基本的に手術後も定期検診などで定期的に通うので、通える範囲にオールオン4対応の歯科クリニックがないと不便になってしまいます。

オールオン4治療を受ける歯科クリニックを選ぶ際のポイント

オールオン4治療はすべての歯科クリニックで取り扱っているわけではないので、歯科クリニック選びが重要になります。

オールオン4の治療を受ける歯科クリニックを選ぶ際の判断基準やポイントについて解説します。

医師の技術力や院内の設備を調べる

オールオン4は外科手術を伴うので、医師の高い技術力が求められます。
医師の技術力は、オペ数やインプラント手術の経験年数などを判断材料にすることができます。
また、オールオン4の治療にはCTやレントゲンなどの事前検査が必要です。
こうした設備を持っている歯科クリニックを選ぶことで、外部での検査などの手間を省くことができます。

オールオン4治療を受ける歯科クリニックを選ぶ上で、医師の技術力や院内の設備の充実度は大きな判断材料になるでしょう。

保証やアフターケアの充実度を見る

オールオン4治療は、必ず治療が成功してインプラントが定着するとは限りません。
ほとんどの歯科クリニックでは、不測の事態に対して何らかの保証やアフターケアをおこなっています。

保証の内容や対象は歯科クリニックによって異なるので、保証やアフターケアの充実度によって歯科クリニックを選ぶのは1つの効果的な選び方です。

歯科クリニック選びはナチュラルインプラントにご相談を

オールオン4の治療を受ける歯科クリニックをどのように選べばよいかわからない方もいるかと思います。

オールオン4をはじめとするインプラント治療の歯科クリニック選びは、ぜひナチュラルインプラントにご相談ください。

ナチュラルインプラントでは、インプラント治療に関するお悩みやご相談を無料で受け付け、状況に合わせた歯科クリニックをご紹介しています。
※ナチュラルインプラントへのご相談はこちらから

まとめ

オールオン4は、インプラント治療の一種で、4〜6本ほどのインプラントでまとめて義歯を固定する治療方法です。

多くの歯を治療する場合に1本あたりの費用を抑えられ、骨量が少なくても治療できる可能性が高いほか、長期的に利用することができます。

オールオン4は取り扱っていない歯科クリニックもあるので、定期的に通える範囲で医師の技術力や施設・保証の充実度などを参考にしながらどこで治療するかを選択しましょう。

オールオン4の治療を受ける歯科クリニックをどのように選べばよいかわからない方もいるかと思います。

オールオン4をはじめとするインプラント治療の歯科クリニック選びは、ぜひナチュラルインプラントにご相談ください。

ナチュラルインプラントでは、インプラント治療に関するお悩みやご相談を無料で受け付け、状況に合わせた歯科クリニックをご紹介しています。
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