インプラントのデメリット・リスク
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2023.08.11
噛み合わせが悪いとインプラントに影響がある?関係を解説
インプラントは失った歯の機能を取り戻す治療方法として多くの人に利用されています。
しかし、噛み合わせが悪い場合、思うように噛むことができなくなるなどインプラント治療への悪影響を及ぼすおそれがあります。
この記事では、噛み合わせが悪いことによるインプラントへの影響やその対処方法を解説します。
噛み合わせが悪いことによるインプラントへの影響
噛み合わせが悪いことによって生じうるインプラントへの悪影響について解説します。
インプラントで噛む力の制御が難しいことがある
天然の歯に存在している歯根膜と呼ばれる薄い膜は、ものを噛む際に硬さを判別するセンサーのような役割を果たしており、歯根膜によって適切な力で噛むことができます。
しかし、インプラントの歯には歯根膜がついてないので、必要以上に強く噛んでしまうなど噛む力の制御が難しいことがあります。
必要以上に強く噛んでしまうと、さらに噛み合わせが悪くなるという悪循環にはまってしまうおそれがあるので、力加減を意識しながらものを噛まなければならなくなってしまいます。
噛み合わせの悪さによってインプラントを損壊してしまうリスクがある
インプラントはチタンという金属によってできていることから、天然の歯で見られるようなしなりや柔軟性がありません。
そのため、噛み合わせが悪いことで対合歯を痛める、インプラントの部品や被せ物を損壊してしまうなどのリスクが発生します。
インプラントが寿命よりも早く破損してしまうと、再治療にかかる金銭的なコストが大きくなるので、噛み合わせの悪化には速やかに対応することが重要です。
インプラント周囲炎のリスクが高まる
噛み合わせが悪いことでインプラントに過剰な力がかかると、インプラント周囲炎のリスクが高くなります。
インプラント周囲炎とは、インプラントやその周辺の組織が炎症を起こしてしまう病気です。
インプラント周囲炎に感染すると歯肉に腫れや出血などが見られ、最悪の場合はインプラントが脱落してしまうことがあります。
また、噛み合わせが悪いことで歯を磨いても磨き残しが生じやすくなってしまうので、インプラント周囲炎に加えて歯周病やむし歯のリスクも高くなってしまいます。
噛み合わせが悪いことによる影響
噛み合わせが悪いことによって身体に生じうる悪影響について解説します。
胃腸に負担がかかる
噛み合わせが悪いとものを十分に噛み砕くことが難しくなり、しっかりと噛み切れていないまま飲み込んでしまうことが多くなります。
その結果、胃腸で消化する分量が増えてしまい、胃腸に大きな負担がかかりやすくなります。
また、胃腸に負担がかかることで、便秘などの二次的な体調不良を引き起こすリスクも生じます。
顎関節症のリスクが高まる
噛み合わせが正しくない場合、ものを噛む際に適切な筋肉の使い方ができないことがあります。
そのため、顎の筋肉に過剰な負担がかかり、顎関節症になってしまうリスクがあります。
顎関節症にかかると口が開きにくくなったり、口を開ける際に痛みが生じてしまうなどの症状が発生します。
肩こりが生じる
噛み合わせが悪いと、肩をはじめ全身にこりが生じてしまうことがあります。
これが、肩や首筋の筋肉が顎の筋肉とつながっていることが主な原因です。
噛み合わせが悪い場合、顎の筋肉の負担から肩や首の筋肉が緊張しやすくなり、こりを引き起こすと考えられています。
噛み合わせが悪くなる要因
噛み合わせは、日常的な習慣や癖によって悪化してしまうことがあります。
噛み合わせが悪くなる原因として挙げられやすい日常的な動作をご紹介します。
頬杖
頬杖をつくと、頭部全体の重さが歯や顎にかかることになります。
頭の重さは体重全体の10%ほどあるといわれており、大きな負担が歯や顎にかかることで歯や顎が歪み、噛み合わせが悪くなってしまいます。
また、頬杖はどちらか一方の手でつくことが習慣になっていることが多く、歯や顎の左右のバランスが崩れることにもつながります。
舌を出す
舌を出す、あるいは歯に押し付ける動作は、前歯に裏側から力がかかります。
これが習慣や癖になってしまうと、前歯の歯並びが変化し、噛み合わせが悪化してしまいます。
舌を出す癖は意識的に治すのが難しいですが、ガムを噛むなどの方法が癖を減らすためには効果的です。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりをすると歯や顎に強い負担がかかり、噛み合わせが悪くなってしまいます。
歯ぎしりや食いしばりが癖になっている人は、寝ている間にも歯ぎしりや食いしばりをしているケースがあるので、意識だけで治すことが難しいです。
インプラント治療後に噛み合わせの悪化を避けるための方法
インプラント治療後に噛み合わせが悪くなることを避けるための方法を解説します。
定期的に検診を受ける
噛み合わせは無意識の習慣で悪化してしまうことがあるので、自分では気づかないうちに噛み合わせが悪くなっていることがあります。
そのため、定期的に歯科検診を受けることで、噛み合わせの悪化を早期に発見し対応することが重要です。
また、定期検診では歯のクリーニングや歯のブラッシングの指導などがあるので、インプラント周囲炎や歯周病などの病気にも早期対応することができます。
歯ぎしりや食いしばりの習慣をなくす
歯ぎしりや食いしばりは噛み合わせを悪くする原因の1つなので、これらの習慣をなくすことで噛み合わせの悪化を防ぐことができます。
日常的な歯ぎしりや食いしばりはストレスが原因になっていることが多いので、リフレッシュするなどしてストレスを少なくし、意識的に歯ぎしりや食いしばりを減らすようにしましょう。
また、歯ぎしりや食いしばりを寝ている間に無意識でおこなっているケースがあるので、夜間はナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着して歯ぎしりや食いしばりができないようにすると効果的です。
噛み合わせを調整する
噛み合わせが今以上に悪化することを避けるためには、噛み合わせの調整をおこないます。
噛み合わせの調整は写真やレントゲンなどを撮影して確認、また歯型を取って模型を作成して噛み合わせのバランスを見ながら行います。
そして正常な状態に戻すよう必要に応じて歯を削ることもあります。
形を整えながら細かく削ることで、無駄な筋肉の使い方をせずにものを噛むことができるようになり、顎関節症などのリスクを抑えることができます。
噛み合わせやインプラントに関するご相談はナチュラルインプラントへ
噛み合わせが悪化してしまったときの対応やインプラントに関するご相談は、ぜひナチュラルインプラントへお問い合わせください。
ナチュラルインプラントでは、噛み合わせやインプラントなどに関するご相談や、状況に合わせたインプラント治療に適した歯科クリニックの紹介を無料でおこなっています。
まとめ
噛み合わせが悪いと力加減の間違いなどによってインプラントの損壊やインプラント周囲炎のリスクが高くなります。
また、噛み合わせの悪さはインプラントだけでなく、胃腸をはじめ全身に悪影響を及ぼすおそれがあるので、噛み合わせの悪化を極力防ぎ、悪化してしまった場合は調整をおこなうなどの対応が必要です。
インプラント治療後は、噛み合わせの悪さを速やかに発見し対応するために定期的に歯科クリニックで検診を受け、歯ぎしりや食いしばりを減らすように心がけましょう。
噛み合わせが悪化してしまったときの対応やインプラントに関するご相談は、ぜひナチュラルインプラントへお問い合わせください。
ナチュラルインプラントでは、噛み合わせやインプラントなどに関するご相談や、状況に合わせたインプラント治療に適した歯科クリニックの紹介を無料でおこなっています。
※ナチュラルインプラントへのご相談はこちらからNatural Implant編集部
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