インプラントが向いている人と向かない人の特徴を解説

失われた歯の機能を取り戻す方法として、インプラント治療を受ける人が多くいます。

インプラント治療は噛む力を取り戻しやすいなどのメリットがありますが、自身の健康状態によってはインプラント治療が適していないケースもあります。

この記事では、インプラント治療が向いている人や向かない人の特徴、インプラント治療を受ける歯科クリニックの選び方を解説します。

インプラント治療の特徴

インプラント治療の特徴について、メリットやデメリットを中心に解説します。

他の歯に影響を与えずに治療することができる

入れ歯によって治療する場合、隣の歯に入れ歯を固定することで安定させています。

しかし、インプラントは独立した治療をするので、他の歯に悪影響を及ぼさずに治療することができます。
そのため、歯や口内全体の健康を維持しやすくなります。

他の治療方法に比べて寿命が長い

入れ歯の平均寿命は7〜8年ほどといわれており、寿命が比較的短くなっています。
一方でインプラントは累積残存率が10～15年で90%以上と、一度治療を受ければ長く利用することができます。

また、術後の歯磨きなどを徹底することで、平均寿命以上に長く利用できる可能性が高まります。

治療が終わるまでに時間がかかる

インプラントは長く利用することができますが、治療には時間がかかります。
これはインプラントが他の治療方法に比べて事前準備やアフターケアをおこなう必要があるためです。

入れ歯は1〜2ヶ月ほどで治療が終わるのに対し、インプラントは3～4ヶ月、長いときで半年ほどかかります。

そのため、治療したいと思ったタイミングで即座に治療を終えることができません。

定期的なメンテナンスが必要

インプラントは、治療後にインプラント周囲炎への感染やインプラントがうまく定着しない、ぐらつくなどのトラブルが生じることがあります。
そのため、インプラント治療後も定期的なメンテナンスが必要です。

日々の歯磨きの徹底に加え、歯科クリニックでのメンテナンスを受け、インプラントの長期利用を目指しましょう。

インプラント治療が向かない人

インプラント治療が向かない人の特徴を解説します。

外科手術をするのが難しい病気を抱えている人

心臓病や糖尿病などの全身疾患を持っている方は、インプラント治療が向かないことがあります。

これは、インプラントの外科手術による身体的なリスクが問題視されているほか、処方されている薬の中に出血が止まりにくくなる作用が含まれている場合があるためです。

そのため、全身疾患がある方でインプラントでの治療を希望する場合には、事前のカウンセリングで治療が可能かどうか医師に確認しましょう。

骨量や骨密度が低い人

インプラントは顎の骨に固定して装着するので、骨量が不足しているとインプラントを支えることができません。

歯周病で顎の骨が弱くなってしまうなどしている場合や、生まれつき骨量・骨密度が低い場合は、インプラント治療が受けられないことがあります。

骨量や骨密度が不足している場合は、インプラント治療の前に骨の量を増やす骨造成や、骨を延長する骨延長などの手術をおこなうことが必要です。

喫煙の習慣を続けたいという人

喫煙の習慣は、タバコに含まれるニコチンが免疫機能を低下させ、傷が治りにくくなります。

免疫機能が低下すると、細菌に感染しやすくなってしまい、インプラント周囲炎のリスクが高くなります。

また、喫煙はインプラントの定着の妨げになるので、インプラントの寿命を縮めてしまうことになります。
そのため、喫煙の習慣を続けたいという方は、インプラント治療が向かないでしょう。

治療後のケアが難しい人

インプラントは、治療後にメンテナンスや検診を受ける必要があります。
そのため、インプラント治療後に定期的に歯科クリニックに通う体力やスケジュール管理能力が必要です。

例えば、高齢で年3〜4回ほど歯科クリニックに通うことが難しい方など、治療後のケアが難しい人はインプラント治療が向かないことがあります。

未成年の方や妊娠中の方

未成年の方や妊娠中の方は、インプラント治療を受けることによるリスクやデメリットが大きいので、基本的にインプラント治療を受けることができません。

未成年の方は全身の骨が成長しきっていないので、インプラントを埋め入れてもその後の骨の成長によってインプラントがフィットしなくなってしまうなどのリスクがあります。
妊娠中の方は、治療前のレントゲン写真が胎児に悪影響を及ぼすおそれがあります。

また、治療に伴う出血によって子宮筋が収縮し、早産を誘発してしまうリスクがあるので注意が必要です。

インプラント治療が向いている人

インプラント治療が向いている人の特徴を解説します。

残っている歯を削りたくない人

インプラントは1本ごとに独立した治療をおこなうので、周囲の歯に悪影響を与えずに治療することができます。
そのため、他の歯に負担がかかることで健康を損ねることがなく、長期的に歯や口内の健康を維持しやすくなります。

他の歯に負担をかけないことは、インプラントの寿命を伸ばすことにつながります。

入れ歯を使いたくない人

入れ歯は人工歯が歯茎に覆い被さっているので、人によっては装着時に違和感が生じることがあります。

違和感が生じるとものをうまく噛むことが難しくなってしまうので、特に食事における制限により健康への影響が懸念されます。

インプラントは安定感が大きなメリットなので、入れ歯がうまくフィットしなかった方はインプラント治療が向いているでしょう。

見た目への影響を小さくしたい人

入れ歯は留め具の部分が見えてしまうなど、見た目への悪影響が及ぶおそれがあります。

一方でインプラントは金属部分が外から見えることがほとんどないので、見た目への影響が少ないのが特徴です。

そのため、インプラントだと自分から言わなければ気づかれることはほとんどありません。
インプラントだと気づかれたくない方や見た目が気になる方は、インプラント治療が適しています。

インプラント治療が向いている人の歯科クリニックの選び方

インプラント治療が向いている人の歯科クリニックの選び方をご紹介します。

医師の技術力や経験量

インプラント治療は外科手術を伴うので、医師の精密な手技や高度な知識が求められます。
医師の技術力や経験量によってインプラントの定着具合などが大きく異なることがあるので、治療を受ける際は担当する医師の技術力や経験量を確認しましょう。

医師の技術力や経験量は、歯科クリニックのホームページなどから情報収集することができます。

歯科クリニックの設備の充実度

インプラント治療は医師の技術力に加え、それを活用する高度な設備が必要です。
特にCTや治療分析ソフトなどデジタル技術を用いた治療が必要不可欠であり、歯科クリニックの設備の充実度が求められるようになっています。

治療に必要な設備が整っているかをあらかじめ確認し、安心して治療を受けられる歯科クリニックを選びましょう。

保証やアフターケアなどサービスの充実度

インプラント治療は、治療後の経過にも注意が必要です。
万が一、治療後に問題が生じた場合には、歯科クリニックの保証やアフターケアが必要になります。

そのため、治療をおこなう歯科クリニックの保証やアフターケアなどのサービスの充実度も重要な要素となります。

事前に確認し、安心して治療を受けることができる歯科クリニックを選びましょう。

歯科クリニック選びはナチュラルインプラントへご相談を

インプラント治療が向いているかどうかや歯科クリニックの選び方など、インプラント治療に関するご相談は、ぜひナチュラルインプラントにお問い合わせください。
ナチュラルインプラントでは、インプラント治療に関するお悩みやご相談を無料で受け付け、状況に合わせた歯科クリニックをご紹介しています。

まとめ

インプラント治療はメリットとデメリットがあるので、インプラント治療が向いている人と向かない人がいます。

例えば、インプラントは全身疾患を持っている方や未成年、妊娠中の方、骨量や骨密度が低い方には向かないことが多いです。

反対に、入れ歯がフィットしない方や残っている歯の健康を極力維持したい方などは、インプラント治療が向いています。

インプラント治療のメリットやデメリットを見ながら、自身がインプラント治療に向いている人か向かない人かを考え、治療するかどうかを判断しましょう。

インプラント治療が向いているかどうかや歯科クリニックの選び方など、インプラント治療に関するご相談は、ぜひナチュラルインプラントにお問い合わせください。

ナチュラルインプラントでは、インプラント治療に関するお悩みやご相談を無料で受け付け、状況に合わせた歯科クリニックをご紹介しています。

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