インプラント治療後は定期検診が重要！検診の内容や必要性を解説

インプラント治療後、定期検診のために歯科クリニックを受診することが一般的です。

定期検診に行くことは義務付けられているわけではありませんが、トラブルの早期発見、対応など重要な意義があり、受けなければより大きなリスクに直面するおそれがあります。

この記事では、インプラント治療後におこなう定期検診の内容や必要性について解説します。

インプラント治療後の定期検診の必要性

インプラント治療後の定期検診の必要性について解説します。

歯や口内に病気が生じているかを確認する

定期検診の重要な意義は、歯や口内にトラブルが発生していないかを確認することです。
インプラント自体はむし歯になることがありませんが、周りの歯はむし歯や歯周病などのリスクがあります。

また、インプラント周囲が腫れや炎症を引き起こすインプラント周囲炎に感染するリスクもあります。

こうした歯や口内の病気は自身で治すことができず、悪化するとインプラントを撤去しなければならないケースもあるため、手遅れにならないうちに定期検診で発見することが重要です。

噛み合わせに問題がないかを確認する

歯や顎の形、歯並びは歳をとるにつれて少しずつ変化していくので、インプラント治療をしてから時間が経つと噛み合わせが変化していることがあります。

噛み合わせが変化してインプラントが合わなくなると歯や顎に痛みが生じ、スムーズにものを食べることが難しくなるので、検診で事前に発見し調整しておく必要があります。

噛み合わせの変化は自覚することがなかなかできないので、特に問題がないと思っていても検診で変化が見つかるケースも多いです。

1年に2〜3回程度が一般的

インプラントの手術後、痛みが引いたかどうかや問題なく装着できているかを確認するために、1週間ほど経過して検診を受けることが一般的です。

その後は定期検診の頻度が徐々に少なくなり、最終的には1年に2〜3回程度が目安になっています。

検診を受ける回数や頻度は、歯や口内の健康状態によって異なりますが、最低でも半年に1回ほどは検診を受けるとトラブルに速やかに対応することができます。

検診の費用は3,000円程度

定期検診で自身が支払う費用は、1回3,000円ほどです。
インプラント治療後の定期検診にかかる費用は、治療を受ける前に歯科クリニックに確認しておくとよいでしょう。

検診を受けるのにはお金がかかりますが、検診を受けずにインプラント周囲炎に感染するなどして別の治療が必要になった場合は、その分だけ治療費がかかってしまうので、経済面を考慮しても受けるようにしましょう。

インプラント治療後の定期検診でおこなうこと

インプラント治療後の定期検診ですることを具体的に解説します。

口内の状態を確認

まずは口内の状態がどうなっているかを確認します。

インプラントを長く利用するために、インプラントの定着具合だけでなく、インプラント周囲炎やむし歯などの有無を調べます。

また、被せ物がきちんと装着できているかどうかも確認します。

レントゲン検査

インプラントを長く利用するためには、口内だけでなく、顎や口周りの骨の状態を確認することが必要です。
レントゲン検査によって顎やその周辺の骨の状態を調べ、インプラントが適切に骨と結合しているかどうかを確認します。

口内のクリーニング

歯科クリニックの設備や薬剤を用いて口内のクリーニングをおこないます。

自身の歯磨きでは取り除くことが難しい歯石やプラークなどの除去ができるので、歯や口内の状態をより清潔にして病気のリスクを減らすことができます。

ブラッシングの指導

検診を受ける頻度は多くないので、インプラントを長く使うためには日々の歯磨きの質を高めることが求められます。

歯の磨き方や磨けていない部分などは人によって異なるため、定期検診で自身のブラッシングを見てもらい、改善点などの指導を受けることが重要です。

異常が見つかれば治療

口内や顎の骨などに異常が見つかった場合は、適宜治療をおこないます。
治療の内容や費用などは歯や口内の状態によって異なるので、医師と相談しながら最適な治療や対応方法を選択しましょう。

インプラントを長く利用するために検診以外で必要なこと

インプラントをより長く利用するために、検診以外でするべきことについて解説します。

セルフケアの徹底

インプラント周囲炎などの感染を避け、インプラントを長く使うためには歯や口内の健康を保つことが必要です。

フッ素の含んだ歯磨き粉を使って日々の歯磨きを徹底し、歯や口内の清潔を保ちましょう。

普通の歯ブラシでは磨くことが難しい歯の間などは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って磨くと効果的です。

喫煙を控える

インプラントを安全に長く利用するためには、インプラントと顎の骨がしっかりと固定されていることが必要です。

喫煙の習慣は体内の血行を悪化させ、酸素や栄養素を十分に行き渡らせることが難しくなります。

酸素や栄養素が不足した結果、インプラントと顎の骨がうまく定着しなくなってしまうので、喫煙は極力控えましょう。

歯ぎしりや食いしばりを控える

歯ぎしりや食いしばりの習慣によって顎や歯に負担がかかると、インプラントにも負担がかかってしまいます。

また、歯並びが変化してインプラントがうまく定着しない原因にもなるので、歯ぎしりや食いしばりの習慣を控えることが重要です。

日中の習慣は意識して控えることが求められますが、就寝時はナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着することで上顎と下顎の接触を避け、インプラントにかかる負担を緩和することができます。

インプラント治療を受ける際のポイント

インプラント治療を受ける際に注意するべきポイントについて解説します。

自身の健康状態を確認する

インプラント治療は外科手術であり、歯や口内以外の箇所の健康状態が治療に影響を及ぼす場合があります。

医師は適切な治療計画を立案するために、必要な情報を把握する必要があるので、持病や服用している薬がある方は、治療前に自身の健康状態や服用している薬を医師に正確に伝えましょう。

特に、糖尿病や心臓病、骨粗鬆症などの既往症を持っている方や、抗凝固剤などの薬を服用している方は、必ず医師に事前報告しましょう。

メリットやデメリットについて詳しく知る

インプラント治療は噛む力を自然に近い状態まで取り戻せる、見た目の審美性が高い、平均寿命が長いなどのメリットがあります。

しかし一方で、費用が高額になりやすく治療期間が長いなどのデメリットになりうる点も存在します。

インターネットで情報を集める、歯科クリニックの医師に相談するなどしてインプラント治療のメリットやデメリットについて正確に知り、自身の状況や希望に沿った治療方法を選択することが重要です。

事前に情報収集を徹底して歯科クリニックを選ぶ

インプラント治療は高度な技術と経験を要するため、信頼性のある歯科クリニックを選ぶことが重要です。

事前に情報収集を徹底し、複数のクリニックを比較するなどして自身にあった歯科クリニックを選びましょう。

医師のインプラント治療の経験数や技術力、クリニックの設備や衛生管理、患者の口コミなどの情報が歯科クリニック選びの参考になります。

また、治療の費用や保険適用の有無、保証の対象や期間などについても確認しておくと安心して治療を受けることができます。

インプラント治療を受ける歯科クリニックの選び方に関するお悩みは、ぜひナチュラルインプラントにご相談ください。

ナチュラルインプラントでは、定期検診に関する情報や歯科クリニック選びのポイントなどに関するご相談を無料で受け付けています。
※ナチュラルインプラントへのご相談はこちらから

まとめ

インプラント治療後、インプラント周囲炎などの病気のリスクや、インプラントがうまく定着しないなどのリスクがあります。

こうしたリスクを減らし、トラブルがあった際に速やかに対応できるようにするため、治療後の定期検診を受けることが重要です。

定期検診では歯や口内の状態を確認するだけでなく、ブラッシング方法の指導や特殊な設備や薬剤を利用してのクリーニングなどをすることができるため、受診することで歯や口内の状態を健康に保ちやすくなります。

インプラント治療を受ける歯科クリニックの選び方に関するお悩みは、ぜひナチュラルインプラントにご相談ください。

ナチュラルインプラントでは、定期検診に関する情報や歯科クリニック選びのポイントなどに関するご相談を無料で受け付けています。
※ナチュラルインプラントへのご相談はこちらから