罹患しているとインプラント治療ができない病気とは？種類を解説

インプラント治療は、失われた歯の機能を取り戻すための治療方法として有効ですが、外科手術を伴うので、治療の際には健康状態が良好であることが求められます。

そのため、病気などによって免疫力や体力が失われている場合、治療を受けることができないケースがあります。

この記事では、罹患しているとインプラント治療ができない病気の種類や歯科クリニックの選び方について解説します。

治療が難しくインプラント治療ができない病気

治療をすることが難しく、インプラントができない病気やその症状を解説します。

免疫不全

免疫不全の状態では免疫力が低下しており、インプラントが骨と結合しにくくなってしまいます。

また、リウマチや膠原病などの免疫疾患の治療に用いられるステロイド薬を長期的に服用すると、インプラント治療後の感染症のリスクが高まり、傷の治りが遅くなるなどのリスクがあります。

1型糖尿病

1型糖尿病によって血糖値のコントロールができなくなると、免疫力や治癒力が低下し、インプラント手術後の傷が治りにくくなるほか、感染症などの合併症を引き起こすリスクが高くなります。

また、インプラントが顎の骨とうまく結びつきにくくなるので、インプラント治療自体がうまくいかなくなってしまうケースが考えられます。

そのため、1型糖尿病を患っている場合はインプラント治療の前にまず血糖値のコントロールなどが必要です。

脳梗塞や脳卒中から6ヶ月以内の方

心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中を患ってから6ヶ月以内の方は、インプラント治療を受けるのが危険とされています。

特に心臓疾患を持っている場合は、インプラント手術中に発作を起こすリスクがあるので危険です。

また、仮に6ヶ月以上経っていても、健康状態や服用している薬によっては治療が危険な場合があるので、治療前に医師との相談が必要です。

チタンアレルギー

インプラントには、人体に馴染みやすい金属であるチタンが用いられることが多いです。

チタンはアレルギーを起こしにくい金属ですが、そのリスクがゼロだということはできません。
そのため、重度のチタンアレルギーを持っている方は、インプラント治療が難しくなります。

最近は非金属のジルコニアを使用したジルコニアインプラントもありますが、取り扱う歯科クリニックの数も少なく使用する材料も高価であるため治療費が高額になります。

金属アレルギーが不安だという方は、インプラント治療前に皮膚科などでパッチテストを受けるとよいでしょう。

放射線治療を受けている

放射線治療後には、基本的に外科手術を受けることができません。
特に顎の骨に放射線治療を受けている場合は、インプラント治療によって顎骨骨髄炎を引き起こすリスクがあり危険です。

また、放射線治療後には唾液の分泌量が少なくなるケースがあります。
そのため、むし歯や歯周病などのリスクが高くなり、インプラントを長く利用することが難しくなってしまいます。

基本的にはできないが状況によってはインプラント治療ができる病気

基本的にはインプラントにすることができませんが、治療をするなどして状況によってはインプラントにすることができる病気について解説します。

2型糖尿病

糖尿病の方は基本的にインプラント治療ができないですが、2型糖尿病の方は血糖値のコントロールによって合併症のリスクを減らす治療方法が一般的です。

そのため、担当医の判断などによってインプラント治療によるリスクが少ないと判断された場合は、インプラント治療を受けることができます。

歯周病

歯周病などの病気にかかっている状態でインプラント治療を受けると、口内の健康を保つことが難しくなり、インプラントを長期的に利用することが難しくなります。

歯周病などの病気を持っている場合は、まず歯の病気を治療してからインプラント治療をおこないます。
そのため、インプラント治療をするまでに時間がかかってしまうことがあります。

骨量や骨密度の不足

インプラント治療には顎の骨量や骨密度が必要なので、骨粗鬆症や骨密度の不足などによって骨が脆くなると、インプラント治療ができないケースがあります。

インプラント治療をおこなうためには、他の部分から顎に骨を移植する骨移植や、新たに骨組織を取り入れる骨造成などの治療が必要です。

また、骨粗鬆症の治療薬はインプラント治療の際にリスクを伴うので、服用している方はインプラント治療ができないです。

病気以外でインプラント治療ができないケース

病気以外でインプラント治療を受けることができないケースについて解説します。

未成年の方

基本的に、18歳未満の方はインプラント治療を受けることができません。
これは、未成年の方は骨の成長の途中段階であり、インプラント治療後に顎の骨が発達してインプラントの位置がずれてしまうなどのリスクがあるためです。

そのため、事故等で歯が折れて抜歯を余儀なくされた、元々歯がないなど特殊な状況でない限り、インプラント治療は骨の成長が落ち着いてからおこないましょう。

妊娠中の方

妊娠中の方は、基本的にインプラント治療を受けることができません。
インプラント治療では治療前にレントゲン写真を撮ることになり、胎児に悪影響を及ぼすおそれがあります。

また、治療に伴う出血によって子宮筋が収縮し、早産を誘発してしまうリスクがあります。
こうしたリスクに加え、妊娠中の方は身体的な負担が大きいので、インプラント治療の時期をずらすのがベターです。

インプラント治療をおこなう歯科クリニック選びが重要

適切なインプラント治療を受けるためには、病気に関するリスクをきちんと説明してくれる歯科クリニックを選ぶことが重要です。

そのほかにインプラント治療をおこなう歯科クリニックを選ぶ際のポイントについて解説します。

医師の技術力や経験量

インプラント治療は外科手術を伴うので、医師の精密な手技や高度な知識が求められます。
医師の技術力や経験量によってインプラントの定着具合などが大きく異なることがあるので、治療を受ける際は担当する医師の技術力や経験量を確認しましょう。

医師の技術力や経験量は、歯科クリニックのホームページなどから情報収集することができます。

また、もし可能であれば直接会って治療や関係する悩み等について相談して基本的な対応がなされているか確認することもお勧めします。
具体的には説明が医学的な根拠に基づいているか、対応は患者に向き合っている等が分かり易いポイントになります。

説明の仕方が上手ではなくても、技術力と経験量がある医師はこのような基本的な部分がしっかりとされております。

歯科クリニックの設備の充実度

インプラント治療は医師の技術力に加え、それを活用する高度な設備が必要です。
特にCTなどのデジタル技術を用いた治療が増えてきており、歯科クリニックの設備の充実度が求められるようになっています。

設備の充実といっても豪華な待合室などである必要は一切ありません。
設備は治療の質を高めるために重要であり、医師の治療に対するこだわりが垣間見える部分でもあります。

治療に必要な設備が整っているかをあらかじめ確認し、安心して治療を受けられる歯科クリニックを選びましょう。

保証やアフターケアなどサービスの充実度

インプラント治療は、治療後の経過にも注意が必要です。
万が一、治療後に問題が生じた場合には、歯科クリニックの保証やアフターケアが必要になります。

そのため、治療をおこなう歯科クリニックの保証やアフターケアなどのサービスの充実度も重要な要素となります。

事前に確認し、安心して治療を受けることができる歯科クリニックを選びましょう。

歯科クリニック選びはナチュラルインプラントへご相談を

インプラント治療ができないケースや歯科クリニックの選び方など、インプラント治療に関するご相談は、ぜひナチュラルインプラントにお問い合わせください。

ナチュラルインプラントでは、インプラント治療に関するお悩みやご相談を無料で受け付け、状況に合わせた歯科クリニックをご紹介しています。

まとめ

インプラント治療は外科手術を伴うので、自身が持っている病気によっては治療ができないケースがあります。

そのため、インプラント治療を受ける際は自身の健康状態やリスクを確認し、担当医と相談しながら手術を受けるかを判断しましょう。

また、インプラント治療では、医師の技術力や設備の充実度などによって治療の成功具合が異なることがあるので、不安な点を事前に解消した上で、安心して治療を受けられる環境を作ることが重要です。

インプラント治療ができないケースや歯科クリニックの選び方など、インプラント治療に関するご相談は、ぜひナチュラルインプラントにお問い合わせください。

ナチュラルインプラントでは、インプラント治療に関するお悩みやご相談を無料で受け付け、状況に合わせた歯科クリニックをご紹介しています。

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